吉田修一「熱帯魚」を読了。表題作を含む3つの小説からなる文庫。記念に感想。ゲイが出てきたり、そこで終わるのかーってとこで終わったり、相変わらず煮え切らないテンションが、らしい感じですな。読んでて思った。吉田修一の本は"優しさ"がテーマにあるよーな気がする。もちろん単純明快な優しさではないから、一筋縄ではいかないんだけど。 今作はとりあえず、ピキーンときたセンテンスが2つ。ホントはダメだけど引用。 「グリンピース」より "正直者なんて奴は、たいがい厚かましい奴と相場が決まっている。厚かましいからこそ、正直にもなれるのだ" 「突風」より "告白は楽だと新田は思う。手の内を見せて、あとはすべてを相手に任せる。告白は卑怯だとも新田は思う。負けを認めて、あとは相手の情に頼る。告白は癖にもなる。曝け出せばすべてが終わると楽観する。 ~中略~ いくら高くても悲観論を買え。騙されちゃいけない、元々楽観論は無料(タダ)なのだ、と" どっちも似たようなこと言ってるけど、オレ自身、ぶっちゃけちゃうのはラクってとこあるから、すげー刺さったわ。こう、こっちは曝してるんだから、相手にもそれを要求するよーな。 「突風」はちょっとしんどかったけど、「熱帯魚」と「グリンピース」は面白かったです、ハイ。 by april_foop | 2005-09-21 00:00 | 文字
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