感想/スクラップ・ヘブン(試写)
d0055469_2342680.jpg10月8日公開の映画「スクラップ・ヘブン」。サンプルのVHSを観たのはだいぶ前だけど、いよいよ公開も近づいてきたので感想をば。
スクラップ・ヘブン

出演は加瀬 亮、オダギリジョー、栗山千明。旬だなー。監督は「69 sixtynine」を撮った李相日。これも旬だぞー。ちなみに在日。年近いし、取材してみたい。って感じで、このスタッフ見るだけで、相当注目度高いだろーなと。そういえば「SWITCH」で栗山千明のインタビュー出てたわ。てか「SWITCH」がコンビニに入ってるの初めて見たな。。

お話は、冴えない警察官シンゴ(加瀬)と、謎のトイレ清掃人テツ(オダジョー)と、隻眼の女サキ(栗山)がバスジャック事件に遭遇するとこからスタート。その後ばったり再会したシンゴとテツで、復讐代行なんつーゲームを始めちゃう。それぞれに抱えるコンプレックスとか上手いこと回ってかない毎日の鬱憤を吹き飛ばすがごとく炸裂する代理復讐劇。物語は2人を中心に回りながらサキがいい具合にスパイシーなわけです。

キーワードはシンゴの「世の中想像力が足んねぇんだよ!」。復讐代行は、つまりは問題の摺り替え。目の前のものを変えられないから、もっとぼんやりした大きなものにちょっかい出すことで、疑似的に世界を変えた気分を味わう。それは、観てる側としても、社会に溜まった澱みたいなのを一瞬吹き飛ばしてくれる感じで痛快。でもそれって、根本的解決じゃないんだよね。ていう。

多分そーゆー"変えてぇ!"ってジレンマは誰でももってるもの。いろんな劣等感とか迷い、行き詰まり感を抱えてると、共感できて痛い。映画では後半ドンドン追いつめられていく。けど、絶望的な感じじゃない。別に楽天的でもない。あとは自分で答えを導き出せって感じかな。うん、かなりメタファーじみてて、わかりやすい映画じゃないけど、面白かったよ。破滅的なのに、死の匂いがしないのもよかった。かなりいろいろ語れそう。"想像力"は足りてるのか。"世界を一瞬で消す方法"って何だろう。

好きなシーンは、抱きしめられたサキの「あんまし強くすると爆発しちゃうよ?」と、テツが遺灰をばら撒くシーンでっかね。そういえば序盤、サキが涙をこぼすシーンがあるけど、あれは台本にないアドリブなんだって栗山さんがおっしゃってました。女優だねぇ。

て感じで、うん、面白かった! オダジョー会ってみたいなぁ。個人的には「メゾン・ド・ヒミコ」よりもこっちをプッシュです!
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by april_foop | 2005-09-20 00:00 | 映像
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