感想/空中庭園(試写)
d0055469_2493331.jpgこの秋公開予定だった映画『空中庭園』。原作、角田光代。ここにきて、監督の豊田利晃が覚せい剤所持で逮捕! 実は先日、一足早く観てるから、タイムリーに感想をば。

さすがは角田光代。ダウナー、ダーク、ディープの3Dが揃ってますわ。原作読んでないけど、ちょっと読む気にはなりません。つまんない、ってんじゃなくって、しんどくなりそう。ラストはなんとなく救われるんだけど、落とすところまで落とさないと希望つーか、人間のキレイな部分を見せられないのかーと思うと凹むのよ。一度、崩壊させて改めて再構築する、ってのは「対岸の彼女」でも感じられた部分よね。つらいわー。

話の筋は、"秘密はひとつも作らない"というルールを守る家族の、破綻と再生。家族4人、下ネタすらオープンにし、一切の秘密はなかったハズが、そのルールを提唱する母親(小泉今日子)には秘密があった。みたいな。で、徐々に家族はムニャムニャムニャ、とね。マンション、家族、孤独感。母親が変えたかった過去。映像もなまめかしく、独特の危うさを表現してます。

人間、秘密ナシでは生きていけませんな。秘密つーか、言うべきことと、言わずにいるべきことがあるんでしょう。家族にしろ、なんにしろ、いろーんなバランスの上で信頼関係って成り立ってるのね。人間関係こうやればOKみたいなルールなんてないのよ。空中庭園が宙に浮いているためのバランスはかなり繊細なんです。

個人的には、キョンキョンが惜しかったかなー。こないだ書いたミムラと一緒。キョンキョンは女優じゃないわ。40歳くらいの演技派女優ってけっこういるんだから、他の人でもよかったんでは。その他のキャストはわりとしっくり来てたのにね。残念。全体的にはシュールで見応えある作品でした。

キョンキョン&鈴木 杏のインタビューを読んだけど、はてさて豊田監督ともどもこの映画、どうなっちゃうんでしょ。お蔵入りなんてことはないよね?? てか、よくよく考えると、今作も、真夜中の弥次さん喜多さん(出演者の傷害事件アリ)もアスミック・エースの製作。トラブル続きで大変そうですなぁ。
空中庭園
[PR]
by april_foop | 2005-08-26 00:00 | 映像
<< アプラー Zoom Zoom! >>