感想/メゾン・ド・ヒミコ(試写)
d0055469_232284.jpg夕方試写会へ。「ジョゼ虎」でその名を知らしめた犬童一心監督の最新作「メゾン・ド・ヒミコ」。オダギリジョー&柴咲コウ主演で話題のアレですな。8月27日公開。
メゾン・ド・ヒミコ

あらすじ
自分と母親を捨てたゲイの父親を激しく嫌悪し否定して生きる沙織(柴咲)。その元にある日現れたのは、父親の恋人である春彦(オダギリ)。彼は父親の死期が近いことを告げ、父親が経営するゲイのための老人ホームを手伝わないかと誘う。拒絶する沙織だが、足下を見られてしぶしぶ老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を訪れることに。ゲイたちの生活に触れ、父親との再会を経るうちに、いつしか不思議な関係が築かれていく。

あれですな。最近はゲイとか在日とかそーゆー少数派によくスポットが当たるね。小さいコミューンならではの疎外感や、コンプレックスみたいなのはマイノリティ全体に共通するテーマ。ゲイはさらに閉塞感が強い感じ。この映画もそんなテンション。小さな世界の中での葛藤。理解されないという苦悩。理解できないという恐怖。それって実は誰にでもあてはまることだったりするよね。なんか綿矢リサ的世界観?

やっぱりジョゼと空気感は似てるかも。激しい起伏があるわけじゃなく、小さな毎日の積み重ねが切々と描かれる。沙織と春彦の間に生まれる感情や、父娘の間でくすぶるわだかまり。ゲイというフィルターを通したり、ゲイとノンケの壁を引き合いに、それに限らない誰の間にもある心的境界みたいなのを描いてるのかなーと。あーやっぱシュールだ。エンタメ度は低いけど、しっとりと感じるものがあるヒューマンドラマです。各役者の存在感が光ってて、見応えあったね。行間を読ませるような雰囲気映画だから好き嫌いは分かれると思うけど。オレは嫌いじゃないな。

印象的だったのは春彦のセリフ(うろ覚えだから微妙に違うかも)。
「愛とかあんま意味ねーじゃん。スゲェあれ食いてーとか、あいつとヤリてーとか、オレはそーゆー欲望がほしーんだよ」
なんかわかるな、コレ。行き場のない感情とか形にできない想いへの苛立ちみたいな。

ちなみに。犬童監督、「タッチ」も撮ってるんだね。明らかにジャンル違うけど、どんな仕上がりなんだろ。ちょっと興味出てきたわ。
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by april_foop | 2005-08-09 00:00 | 映像
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