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【重要】活動休止のお知らせ
みなさんこんにちは。
当ブログ『EDITOREAL』は本日より無期限の活動休止に入ります。サザンオールスターズに影響されてのことです。

このweblogがスタートしたのは2005年の5月21日。そう、今日で満3周年なのです。
昔、私の高校時代の恩師はいいました。
「3年間日記を書き続けた人は何かを成し遂げる人だろう。30年間日記を書き続けた人は何かを成し遂げた人だろう」
恩師自身の言葉だったのか、どこぞの受け売りだったのかは定かではありませんが、私はこの言葉が好きです。
それを聞いてからは随分時間がたちましたが、日記じゃないけど30年やってやろうじゃないの!と思ったものです。

実際のところ、今の調子とはいかないまでも、なあなあで書き続けることはおそらく可能だと思います。
しかし、どうもそれはイマイチな感じになってきました。今、このblogは、いろんな意味でのバランスを逸し始めています。それはひとえにauthorの不徳の致すところではありますが、まあこんなもんといえばこんなもんです。

おっと、そろそろ1分が経過しますね。

俗悪なblogではありましたが、多くの人に訪れて頂き、決して少なくない数のコメント、トラックバック等いただけたこと、心より感謝申し上げます。
3年間、ありがとうございました!

april_foop
# by april_foop | 2008-05-20 00:00 | 閑話
感想/丘を越えて
感想/丘を越えて_d0055469_153448.jpgいい雰囲気なだけに惜しい! 『丘を越えて』5月17日公開。どんどんと西洋文化が流入する昭和初期、細川洋子は文芸春秋社・社長の菊池寛の秘書となる。彼の人柄を慕いつつも、朝鮮人編集者・馬にも惹かれる中、洋子たち3人はそれぞれに"丘を越え"ていこうとする。
〜 丘を越えて 〜

モダンボーイ、モダンガールな時代で、まずは池脇千鶴の「モガ」なファッションがカワイイわ。昭和なヘアスタイルもお似合いだし、おいおいやけに服買い過ぎだろ!って気はするものの(菊池寛に買ってもらったのかな?)、目を楽しませてくれます。西田敏行、西島秀俊もそれぞれにシャレた装いですなー。新鮮、新鮮。

肝心のお話は、ちょっと核になる部分が見えてこなかったんだよね。菊池寛の生き方なのか、細川洋子の恋なのか、馬海松の運命なのか。それとも単にこの時代を映したかったのか。どれももっとガッツリやったら面白そうな素材なのに、どれをとっても中途半端。奥ゆかしいと言えばそうかもしれないけど、さすがに消化不良というほうが近い気が。雰囲気はとっても好みだっただけに、惜しいなあ!

でも、ジャーナリストとしての菊池寛の顔は、同業者として興味深い部分ではありました。やっぱここをもう少し深く見たかったね。
# by april_foop | 2008-05-19 00:00 | 映像
感想/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
感想/チャーリー・ウィルソンズ・ウォー_d0055469_151072.jpgプロパガンダか!? 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』5月17日公開。下院議員チャーリー・ウィルソンは、アフガンからのテレビ中継に違和感を感じていた。そこで出会った女性から、アフガン支援をけしかけられた彼は、現地の視察に。アフガンの惨状を知ったチャーリーはCIAの変わり者と組み、表立ってソ連と戦えない裏で、アフガンを支援するよう画策する。
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 2008年5月17日(土)公開

事実ベースなわけで、映画の内容自体に特に突っ込むべきところはない。トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンの主要3人を筆頭にしたキャストは磐石だし、序盤の語りが説明っぽすぎて退屈したこと意外は、テンポも決して悪くはなかったと思う。難民キャンプのリアリティには胸も痛くなった。

アフガン侵攻は動かしようのない歴史的事実であり、それを終結に導いたのがチャーリー・ウィルソンの尽力によるものだというのもわかった。それが秘密戦争で、武力支援によるものであったことも、もはやいまさら何を言ってもはじまらないかもしれない。だけど、このアメリカは正しかったという風に思わせる映画を、今こんな時期に作ったことはかなり謎。おまけ程度に最後に、学校も作りたかったと付け加えたところで、なんの効果があるというのか。

つまるところは、湾岸戦争もイラクへの介入も、アメリカはこんなにも正義でした、ということを謳ってるだけとしか思えず、よく今の世界情勢の中でいえるなぁ、という気持ちにしかなれず。これはもう、チャーリー・ウィルソンという人物がどうということでも、映画のよしあしでもなくなっちゃうけど、ものすごく後味悪かったですわ。
# by april_foop | 2008-05-18 00:00 | 映像
感想/マンデラの名もなき看守
感想/マンデラの名もなき看守_d0055469_1433856.jpgお勉強になります。『マンデラの名もなき看守』5月17日公開。南アフリカ初めての黒人大統領、ネルソン・マンデラ。若き時代、27年もの間囚われの身であった彼の側にはある白人看守グレゴリーがいた。彼は、その時代には当然の人種差別者であったが、マンデラを見るうちに自分の中の変化に目覚め始める。
映画『マンデラの名もなき看守』ネルソン・マンデラ生誕90周年

名前しかろくに知らなかったマンデラと、南アフリカの歴史。いやー勉強になります。1960年代にどれほどの人種差別が横行し、黒人を見下すことが当たり前で、しかしマンデラはそれで揺るがない人格者であったということ。をたっぷり味わおうと思ってたら、意外とマンデラのカリスマ性は断片的にしか描かれてないのでやや拍子抜け。

だってこの映画は看守が主役だから。とはいえ、やっぱ少し説明不足。あの時代で、自らの価値観を根底から覆し、なおかつリスクを冒させるほどにマンデラの人間力があったのかどうか、映画だけからはあと一歩わからなかったわ。そもそも、グレゴリーがどのくらいのレイシストだったのか。妻の側は多少描かれてたとはいえ、その辺もいまいち足りなかったような。

もちろん、史実を捩じ曲げてまで過剰なドラマを演出するのはちょっと違うと思うけど、27年がたったか駆け足になってしまうよりは、なにかひとつのエピソードをもっとじっくりじっくり染み込ませるように描いてほしかったです。

映画としては不満な点もあるけれど、マンデラとグレゴリー一家の交流には素直に感動。マジメな一作でした。ダイアン・クルーガー、美しいぜ。
# by april_foop | 2008-05-17 00:00 | 映像
感想/戦場のピアニスト
感想/戦場のピアニスト_d0055469_136290.jpg感動系じゃなかったのか。『戦場のピアニスト』DVD鑑賞。1939年、ナチスによるポーランド侵攻。ワルシャワにいたピアニストのシュピルマンは、ゲットーへと移住を余儀なくされ、その後も戦渦の中を命からがら渡り歩く。九死に一生を得ながら身を隠すシュピルマンだが、ついにある晩、ドイツ将校に見つかってしまう。
戦場のピアニスト

これが実在の人物の話だなんて隔世の感すらあるよ。戦争のムゴさ、ユダヤ人のあまりにも悲惨な運命、そしてその中で生き延びたシュピルマン。常に死がすぐ隣というか、目の前というか、喉元にある逃亡生活の苦しさが、もうやめてくれって思うほどに伝わってくる。

主演男優賞のエイドリアン・ブロディ。繊細な悲劇のピアニストがぴったりで、落窪んだ目なんてもう遣る瀬なさでたまらなくなるわ。ラスト、ドイツ人将校との出会いはなんとも皮肉な運命で、シュピルマンは辛くも助かったもののすでに多くのユダヤ人は命を奪われ、彼らを迫害したナチスもまた命を落とすことになり、結局なにも残さなかった戦争の傷跡にはため息しか出ず。

こんなにシビアな作品とは知らず、ダメージを被りました。が、なるほど評価が高かったのはわかる気がします。
# by april_foop | 2008-05-16 00:00 | 映像